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猫町ネコの街の中

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「ケモノの城」読んだ。

 

※感想の中に、ネタバレ含むかもしれません。




ほぼイッキ読みだったこの作品、私が誉田哲也作品に惚れこんだ表現の数々、ストーリーの展開、伏線の回収、そして落ちどころが全部つまった作品でした。

それまで一番好きだったのは「ジウ」ですが、超えました、ケモノの城。

この作品は、帯にある通り「問題作」としてファンの間では話題だったと思います。表現が極めてグロく、エグく、もうそれしかないような作品だ、と。

スプラッタホラーを書いたグロい作品は数ありますが、誉田哲也のグロさはそれではないのです。

日常と隣り合わせかも知れない残虐。これに尽きる。

心理描写が巧みで、とりわけ、淡々と狂った人間を書くのが本当に上手いなと思っています。(個人感想)


そしてこの小説の何が問題かというと、グロさはもちろんですが2002年に北九州小倉北区で起きた監禁殺人を題材にしているところ。

私もこの事件、忘れていたもしくは最初から知らないか何かで、とにかく記憶にありません。

なぜ記憶にないかというと、調べてみたらどうやら報道規制がかかっていた事件だったらしいですね。

あまりに非道すぎる事件、私もネットで調べてみたら実際の監禁事件が今さっき読んだ小説「ケモノの城」と酷似しすぎていて驚きました。なるほど、確かにこれは問題作だ。

虐待方法とか、監禁方法、死体処理の方法その他いろいろ、とにかく実際の事件を小説で読んだような感じです。

その、小説ですら「それはないよー」というようなことが実際の事件で行われていた(爪剥ぎ、通電)っていうのがもう、本当に言葉にならないというか。

それから、異常な生活ルール。ペットボトルに小便をさせたり、浴室に閉じ込められたり。

それに従っていた被害者も、それを強要した加害者も、全てが異常としか言いようがないです。

でも、マインドコントロールされると誰でもそうなっちゃうんだろうか、私もそうなるんだろうか、と考えると怖いです。

マインドコントロールされて、自分の父親を殴るんですよ。自分が助かりたいから告げ口をして、罰は父親が受けるようにするんですけど、そんなことってできるんだろうか、私もしちゃうんだろうかって考えたらすごく怖くて泣けてきて、娘が親に罰を与えているシーンなんかはもうかなり泣きました。

それから、伏線回収後のラスト。号泣でした。

そんな伏線だったとは。

ここはさすがにネタバレにもほどがあるので書きませんが、もう、夜中にえぐえぐしながら読みました。

つらすぎた。

そしてそこからのエンディングですよ。

もう誉田哲也先生どこまで私を振り回すんですか。泣かせた後に肝冷やされて、また泣きました。

どないやねんって感じですけどwwwwwwww


とにかく本当に面白かったし、これはもう一回読みます。

久しぶりにこんな滾った。書きたいって思った。最近疲れが酷くて文章書くことから離れてますが、ものすごく執筆意欲が湧きました。

いつかサイン会とかでお会いしたいです。

ていうか頑張ってたくさん売ったら来てくれないだろうかうちの店。←

渡航先生はよくいらっしゃるんですけどねうちの店wwwwwwww




ではでは、またノシ






猫町 拝

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